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どんな効果があった?ウェイトブランケットの研究結果4つと使用者の感想

どんな効果があった?ウェイトブランケットの研究結果4つと使用者の感想

ウェイトブランケットとは、心地よさや安心感を与える目的で重く作られた毛布です。

加重ブランケットや重い毛布とも呼ばれます。

本記事では、ウェイトブランケットの効果を研究結果と使用者インタビューの内容を踏まえて紹介します。

結論:おすすめはハグラビ
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目次

ウェイトブランケットとは?普通の毛布との違い

ウェイトブランケットとは?普通の毛布との違い

わざと重く作られた毛布

ウェイトブランケット(重い毛布,や加重ブランケットとも呼ばれる)は、中にガラスビーズか細かいプラスチックを詰め、わざと重くした毛布です。

一般的な毛布が1-2kgなのに対し、ウェイトブランケットは4-10kgもあります。

毛布の種類重さの目安
フリース毛布0.5〜1kg
ポリエステル毛布1〜1.5kg
厚手の毛布1.5〜2.5kg
綿毛布1〜2kg
ウール毛布1.5〜2.5kg
ウェイトブランケット4〜10kg前後
各毛布の重さ

価格も一般的な毛布よりはやや高く、5,000円~30,000円で販売されています。

重くすることで深部圧刺激を与える

ウェイトブランケットの目的は、体に深部圧刺激を与えることにあります。

深部圧刺激とは、体の面に対してかかる痛くない程度の圧力です。

マッサージをされているときや抱きしめられているときに感じる圧力が深部圧刺激です。

そして、この深部圧刺激は自律神経の働きを整えると言われています。

どのような研究結果が根拠になっているのか次に紹介します。

臨床試験でのウェイトブランケットの効果

59.4%の人が不眠の重症度が下がった

不眠症の成人を対象に、ウェイトブランケットの使用で改善が見られた比較実験があります。

スウェーデンのカロリンスカ研究所のチーム(Ekholm et al., 2020)は、うつ病、双極性障害、不安障害、ADHDのいずれかを併発する不眠症の成人120人に、ウェイトブランケットの有効性を調べる実験を行いました。

実験の参加者は2つに分かれ、一方には「6~8kgのウェイトブランケット」、もう一方には「一般的な重さの1.5kgのブランケット」を4週間使い続けました。

不眠の程度は不眠重症度指数(ISI;Insomnia Severity Index)という質問紙で測定されました。

不眠重症度指数は7点以下なら正常で、点数が高いほど重症とされます。

以下は4週間後の結果です。

指標6~8kgのウェイトブランケット1.5kgのブランケット
ISIが50%以上改善した人59.4%5.4%
ISIが7点以下になった人42.2%3.6%
4週間後の結果

ウェイトブランケットを使ったグループにおいて、59.4%の人が不眠重症度指数が50%以上改善しました。一方、1,5kgの通常の重さのブランケットを使用した人たちは、5.4%の人たちが50%以上改善しました。

また、6~8kgのウェイトブランケットを使用したグループは、不眠重症度指数が7点以下になった人、すなわち不眠症ではなくなった人が42.2%でした。1.5kgのブランケットのグループでは3.6%と大きく違いが出ました。

ウェイトブランケットは不眠症状を改善する効果が認められました。

なお、実験の後、希望者はさらに12か月間ウェイトブランケットを使用し続ける調査も行っています。

12か月後、ウェイトブランケットを使用した人たちの92%が不眠重症度指数が改善し、78%の人が不眠症ではなくなりました。

継続して使用することでさらに不眠症状が改善されたんですね。

出典:Ekholm, B., Spulber, S. & Adler, M. A randomized controlled study of weighted chain blankets for insomnia in psychiatric disorders. J Clin Sleep Med 16, 1567–1577 (2020). https://doi.org/10.5664/jcsm.8636

メラトニンの分泌量が32%高くなった

ウェイトブランケットを掛けてベッドに入ると、寝るまでの間に唾液中のメラトニン濃度が32%増えたという研究があります。

メラトニンは、暗くなると分泌量が増え、眠気を誘発するホルモンとされています。

ウプサラ大学の研究チーム(Meth., et al, 2023)は、成人26名(男性15名、女性11名)に対して、ウェイトブランケットと軽いブランケットの効果を比較しました。

参加者は、22時にブランケットを使用してベッドに入り、就寝する前の23時までの間、唾液中メラトニン濃度がどのくらい変化するか測定されました。

その結果、ウェイトブランケットを使用していたグループは、軽いブランケットのグループよりも、メラトニンの濃度が32%高くなりました。

しかし、参加者の眠気の感じ方や睡眠時間には差はありませんでした。

つまり、ウェイトブランケットは就寝前のメラトニン分泌を促進する可能性があります。
ただし、それによって寝やすさや睡眠時間が変化することまでは、この研究では確認されませんでした。

また、幸福を感じるときに分泌されるオキシトシンの濃度にもおいても、ブランケットによる差はありませんでした。

出典:Meth, E. M. S., Brandão, L. E. M., van Egmond, L. T., Xue, P., Grip, A., Wu, J., Adan, A., Andersson, F., Pacheco, A. P., Uvnäs-Moberg, K., Cedernaes, J., & Benedict, C. (2023). A weighted blanket increases pre-sleep salivary concentrations of melatonin in young, healthy adults. Journal of Sleep Research, 32(2), e13743. https://doi.org/10.1111/jsr.13743

ADHDの子どもの睡眠時間が増加した

スウェーデンの研究チーム(Lönn et al., 2024)は、ADHDと睡眠障害を併せ持つ子どもを対象に、ウェイトブランケットと通常のブランケットを4週間ごとに入れ替えて使用する比較試験を行いました。

睡眠の深さは腕に装着する活動量計(アクチグラフ)で測定しました。

ウェイトブランケットの使用期間は、睡眠時間が長くなり、睡眠中に覚醒してしまう時間が減少しました。

特に効果が出やすかったのは、11歳から14歳の子どもと、不注意が優勢なタイプのADHDを持つ子どもでした。

出典:Lönn, M., Svedberg, P., Nygren, J., Jarbin, H., Aili, K., & Larsson, I. (2024). The efficacy of weighted blankets for sleep in children with attention-deficit/hyperactivity disorder—A randomized controlled crossover trial. Journal of Sleep Research, 33(2), e13990. https://doi.org/10.1111/jsr.13990

自閉スペクトラム症の子どもの睡眠は変わらなかった

自閉スペクトラム症(ASD)の子どもを対象にした研究では、ウェイトブランケットの効果は観られませんでした。

イギリスの研究チームは、睡眠に問題を抱える5歳から16歳の自閉スペクトラム症の子どもに対し、ウェイトブランケットと通常のブランケットを2週間ずつ使用する実験を行いました。

結果は、睡眠時間も寝付くまでの時間も睡眠中の覚醒回数も違いはありませんでした。

しかし、子どもはウェイトブランケットの方が落ち着いて眠れたと回答しています。

ASDの子どもの睡眠効率を良くする効果はありませんでしたが、通常のブランケットよりも寝心地は良かったという結果です。

出典:Paul Gringras, Dido Green, Barry Wright, Carla Rush, Masako Sparrowhawk, Karen Pratt, Victoria Allgar, Naomi Hooke, Danielle Moore, Zenobia Zaiwalla, Luci Wiggs; Weighted Blankets and Sleep in Autistic Children—A Randomized Controlled Trial. Pediatrics August 2014; 134 (2): 298–306. 10.1542/peds.2013-4285. https://doi.org/10.1542/peds.2013-4285


利用者4人が感じた効果

利用者4人が感じた効果

ウェイトブランケットを使用したことがある4名に、使用感や良い点悪い点をインタビューしました。

以下は4名の回答をまとめた表です。

使用者メリットデメリット
Yさん(男性)包み込まれるような安心感。
秋冬は暖かい。
夏は暑く感じる。
Tさん(女性)落ち着く。洗濯後に干すのが重くて大変。
Sさん(男性)体への密着感があり暖かい。
寝やすくなった。
洗濯機で洗える。
夏は暑い。
Iさん(男性)安心感がある。
寝つきが良くなった。
冬は1枚では寒い。
重すぎると寝返りがしにくい。

安心感がある、落ち着く、寝やすいと言った内容がある一方で、夏の暑さや洗濯の大変さも述べられていました。

寝やすくなるのは嬉しいですね。

感想の詳細は以下の記事に書いています。

ウェイトブランケットの効果のまとめ表

ウェイトブランケットの効果のまとめ表

ここまで見た研究結果と利用者の体験を考慮すると、ウェイトブランケットの効果を期待できる場合とできない場合は以下のように分けられます。

スクロールできます
状況睡眠改善への効果の見込み
不安や緊張で不眠症状がある期待できる
ADHDで睡眠に問題がある期待できる
布団が軽いと落ち着かない期待できる
自閉スペクトラム症の子ども期待しにくい
いびきや無呼吸で覚醒する期待しにくい
暑がりで、夏によく汗をかく期待しにくい
寝返りの回数が多い期待しにくい

睡眠時無呼吸症候群のように、気道が塞がることが原因の不眠にウェイトブランケットの効果は期待できません。

また、睡眠中に暑くて目が覚めやすい人や、寝相がとても悪い人はウェイトブランケットはむしろ邪魔に感じる可能性があります。


ウェイトブランケットの重さの選び方

紹介した研究で使われていたウェイトブランケットの重さは、参加者の体重の10%前後でした。

ウェイトブランケットのメーカーの販売ページを見ると、体重の7~12%の重さが推奨しています。

体重体重の10%ウェイトブランケットの重さ
40kg4kg3kgから4kg
50kg5kg4kgから5kg
60kg6kg5kgから6kg
70kg7kg6kgから7kg
80kg8kg7kgから8kg
体重とウェイトブランケットの重さの関係

初めて使う場合は少し軽めの商品を選ぶと失敗しにくいです。

先程紹介した希望者への12か月間の追加調査研究では、多くの参加者が途中からより重いウェイトブランケットへ変更していました。

少し軽い商品を選び、もっと重さが欲しいと思ったら重さを上げましょう。


デメリットもある

デメリットもある

ウェイトブランケット特有のデメリットも紹介します。

  • 夏はウェイトブランケットが暑く感じるかもしれません。冷感素材など夏対応品もあります。
  • 洗濯機が使えるもの、手洗いのみのもの、洗えないものがあります。いずれもカバーを付けておくと手入れが楽です。
  • 価格は5,000円以上からと通常のブランケットよりは高いです。
  • 重いので運んだり干したりするのに力が要ります。

以下の記事で商品別に対応季節や洗濯可否を一覧表にしています。

子どもや持病がある人は注意しよう

アメリカで2名の子どもが死亡する事故があった

2022年にアメリカで子ども用ウェイトブランケットが原因で、窒息による死亡事故が起きています。

4歳と6歳の女児がウェイトブランケットのカバーのファスナーを開けて中に入り、出られず窒息しました。

他にも子どもがウェイトブランケット内に閉じ込められた事例が報告されています。

米国消費者製品安全委員会は販売会社に回収を命じています。

出典:Target Recalls Children’s Pillowfort Weighted Blankets Due to Asphyxiation Hazard; Two Fatalities Reported

子どもが使う場合は軽いウェイトブランケットを使用するか、カバーを付けないなどの対策が必要です。

使用を控えるか医師に相談すべき人

大人であっても以下に該当する人は、使用を控えるか、使用前に医師に相談しましょう。

  • 睡眠時無呼吸症候群、喘息、肺疾患など呼吸器系の病気がある
  • 心疾患など循環器系の病気がある
  • 認知症や運動機能の低下がある
  • 妊娠中の人

また、ウェイトブランケットを使用し始めて、体の不調を感じたらしようと中止し、医師へ相談しましょう。

安全にウェイトブランケットを使いましょう。


よくある質問

効果がでるまでどのくらいかかりますか?

今回紹介した研究では最低でも2週間継続して効果を測定していました。まずは2週間からの使用をおすすめします。

夏でも使えますか?

使えます。夏に対応している冷感接触タイプや通年対応のウェイトブランケットがあります。

洗濯機で洗えますか?

洗濯機が洗えるタイプ、手洗いのみ対応のタイプ、一切洗濯できないタイプがあります。

発達障害の子どもに使ってもいいですか?

可能ですが、本人が気に入った場合のみにしましょう。

ADHDの子どもを対象にした研究では、総睡眠時間と睡眠効率の改善が見られましたが、自閉スペクトラム症の子どもを対象にした試験では改善しませんでした。

睡眠薬の代わりに使えますか?

睡眠薬の代替として使えるかを検証した試験はありません。加重ブランケットの試験は、服薬を続けている患者も含めて実施されています。処方薬の中止や減量は自己判断せず、処方した医師に相談してください。

まとめ

ウェイトブランケットの効果を紹介しました。

まとめます。

  • 59.4%の人が不眠の重症度が下がった
  • メラトニンの分泌量が32%高くなったが、睡眠効率は変わらなかった
  • ADHDの子どもの睡眠時間が増加した
  • 自閉スペクトラム症の子どもの睡眠は変わらなかった
  • 安心感や寝心地の良さは感じやすい

睡眠環境が良くなると毎日元気に生活できます。

是非一度試してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

睡眠グッズオタクのゆうじです。
良い人生は快適な睡眠から始まると思っています。
これまで使用した快眠グッズや新しい寝具を紹介します。

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